遅延界の王者が繰り出す「恐怖の右脳改革 MAS-G」に対し、スキル界の王者は「X-treme Grade MAS-G」で真っ向勝負!
本大会でも屈指のビッグネーム同士による1回戦の結果をお届けしよう。
「たっくみん」。ギタフリを始めてからまだ日は浅く、公式大会への露出もThe 5th KAC決勝ラウンドに進出したのが初めてである。
にも関わらず、彼の評価と知名度は高い。新参に属するプレイヤーでありながら、スキルトップ10に入る実力者であることもその一因だ。そしてそれ以上に、長らく「栗坊」一強体制が続いた遅延界に風穴を開けたことが、彼の名前を知らしめる要因となった。
ワイリングを駆使してハイスコアを叩き出す曲別スコアの仕組みは複雑で、理解するのに時間がかかり、歴代スコアを出すほどの(左)腕を鍛え上げるにはさらに多大な時間を要するというのが通説であった。
上位陣のほとんどがV時代から名を馳せるプレイヤーであるこの界隈において、「たっくみん」は理論を理解するや否や、瞬く間に「遅延中級曲」と呼ばれる数曲で理論値を取得し、才能の片鱗を感じさせた。そしてその後、わずか数ヶ月の間に、遅延トップランカーに追いつき、追い越し、数々の歴代単独スコアを塗り替えるという、脅威の成長速度を見せたのだ。
今や遅延界は完全に、「栗坊とたっくみんの二強」の時代を迎えている。スキル、スコアの両面で才能に溢れる、期待のルーキー。それが「たっくみん」だ。
対して、「け~えむえむえむ」。GITADORA、OverDrive、Tri-boostと、三作続けてスキルランキングは不動の一位。SUPER RANDOMでのプレーを特に得意としており、カイザーフェニックス程度ならばフルコン安定と豪語する。
史上初の9.99エクセを「MODEL DD ULTIMATES」のスパランで達成したことは記憶に新しく、現在のスキルは2位と100ポイント近い大差をつける、「9333」。常軌を逸した運指力を有する、ギタフリ界最強のプレイヤーの一人だ。
それぞれ違う方面で、人類の最高地点を歩む二人の対戦となった。
まずはたっくみん選手のリザルトを公開しよう。
1曲目のX-treme Gradeでは前半の三連滝は上手く捌いたようだが、後半の運指地帯でミスが集中してしまったようだ。
XtG終盤にはこのように右側4色に跨る長い16分運指があり、それだけでも十分に難しい。加えて、赤く囲った部分には一瞬だけ24分3連の運指が混ざっており、ここでリズムを崩されると一気にミスはまりしてしまうのだ。
対するけ~えむえむえむ選手は全体的にソツなくミスを抑え、安定感を見せつけた。恐怖の右脳改革もミス2で切り抜け、たっくみん選手の挽回を許さなかった。
右脳改革のイントロはこのように嫌らしく癖のつきやすい運指となっており、それが10小節も繰り返されるため、ノーミスで切り抜けるのは至難の業。さらに中盤と終盤にも三連滝絡みの切り所が1ヶ所ずつ存在するが、この難曲を両者ともにミス2でまとめ上げた、非常にハイレベルな試合であった。
第3試合は、け~えむえむえむ選手の勝利!
本大会のルールはこちら→第1回 GF Top16’s Playoff ルール
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