準決勝の舞台で、スキル全一と全二が激突!選曲はけ~えむえむえむ「一網打尽 MAS-B」に対し、雲風亭歯医者師範代「Joyeuse EXT-G」!
準決勝の第2試合は、スキル界の頂上決戦だ。け~えむえむえむ選手のスキル9361に対して、雲風亭歯医者師範代選手9280。ともにズバ抜けた数字ながらけ~えむえむえむ選手が明確に上回っているが、勝負は水物。一発勝負でどちらが勝つかは、やってみないとわからない。
ここでけ~えむえむえむ選手が投げたのは、一網打尽。おそらくギタフリXGシリーズで最も有名な超高難度曲だが、今回選ばれたのはベースの方だ。最強譜面として恐れられるMAS-Gに比べれば少しはおとなしいが、それでもレベルは9.70である。
開幕からV時代の譜面のような単色・二色の複合滝。続いて容赦なく五色に降り注ぐ単色滝地帯。サビの出口にはかなり速い三連滝が置かれたかと思えば、休む間もなく二色混じりの運指が始まる。二回目のサビは一回目よりも長く、最後には長めの三連滝が待ち受ける。
配置自体はそこまで無茶ではないかと思わせて、絶妙に無茶に近い配置も散見される。良譜面と糞譜面の境界ギリギリのラインだ。そして全体を通して変拍子であることが、この曲の難度を底上げしている。
通常の4拍子は4割程度しかなく、あとは5/8拍子と7/8拍子の組み合わせという構成。単純な4拍子に少し足りないため、本来の速さ以上にスピードを感じやすい。曲調もあいまって、まさに「疾走感」のあるボス曲だ。
一方雲風亭歯医者師範代の選曲した「Joyeuse EXT-G」は、レベル8.60。サンボルからFLOOR INFECTIONしてきたこの曲には致命的な発狂こそ無いが、かなりアクの強い譜面となっている。
そもそも3拍子が基調な上に、Aメロのリズムは9/4拍子とわけがわからない。ノーツの配置も16分と24分が入り乱れ、運指は遠慮の無い階段配置が終始続く。オルタでYPからRへ飛ばされる箇所もあり、8.60は詐欺気味。2回戦で選曲されたFIFTH GIG EXT-Gと同系統の初見殺し譜面だ。
そんな2人の対戦から、まずは雲風亭歯医者師範代選手のリザルトがこちら。自選のJoyeuseではややグダってしまった。また一網打尽では前半が完璧に繋がった反面、後半ではミスが多発している。
地力的には両曲ともに達成率90%を超えてもおかしくないはずだが、緊張か、それとも精神的な疲れがあったか。本調子ではない結果となってしまったが、バトルではこういうこともよく起こる。むしろ皆凄いリザルトをポンポン連発しすぎだと思う。
一方、け~えむえむえむ選手のリザルトがこちら。自選ではないJoyeuseをこのミス数で乗り切ったのは流石。一網打尽もミスは何とか抑えているが、やはり本来の地力からは遠いように見受けられる。
おそらく、大会の準決勝というプレッシャーが両者に与えた影響は小さくなかったのだろう。また、一網打尽 MAS-Bは散らばった運指が休憩無く襲いかかってくる譜面であり、些細な綻びがミスの連鎖に繋がりやすい。やはりレベル9.70の曲は難しいのだ。
そして対戦結果がこちら。Joyeuseでの差が決定的となり、け~えむえむえむ選手が勝利を収めた。雲風亭歯医者師範代選手から送られたメッセージが何とも清々しい。
かくして、決勝戦の組み合わせが決定した。ここまできてみると、なるべくしてなったと言うべき顔合わせか。にるなっつ vs け~えむえむえむ。まさに頂上決戦と言えるだろう。最終戦の時が来るのを、静かに待ちたいと思う。
本大会のルールはこちら→第1回 GF Top 16s Playoff ルール
本大会の試合結果はこちら→第1回 GF Top 16’s Playoff 試合結果
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