正規最強の男に立ち向かうは、バトル最多勝プレイヤー！選曲はにるなっつ「MODEL DD3 MAS-B」に対し、つばぁ「TOXIC VIBRATION MAS-G」！
2回戦もあっという間に最終試合を迎えた。この間にるなっつ選手は、人類最初のMODEL DD11 MAS-G フルコンを正規で達成。これが人類最後になるとは思わないが、彼が他プレイヤーと比べて1年先を行っているのは間違いない。
単独フルコン譜面をまた一つ増やし、勢いのままにMODEL DD4 MAS-Gまでも陥落させようとしているにるなっつ選手。ノリにノっている彼の前に、つばぁ選手もまた生け贄となるしかないのか、それともバトルで鍛えた腕前を生かし、大金星をあげるのか。まずは選ばれた譜面を紹介しよう。
にるなっつ選手の選曲したMODEL DD3 MAS-Bを一言で表すなら、繰り返し譜面だ。そして二言で表すなら、延々と続く繰り返し譜面だ。デーデーデーデレレデレレのリズムが繰り返されること、実に28回。その間ノーツの配置も全く変わらない。
狂気の沙汰としか思えない執拗な運指は指のもつれやすい階段配置であり、このパターンが弾けないプレイヤーにとって待つのは死しかない。そしてたとえこのパターンが捌けるとしても、何回も繰り返しているうちに体力・精神力ともに摩耗していき、一度歯車が狂えば一気にミスが続くこともありえる。
また、中盤は平凡な8分運指かと思いきや、15/16拍子というこれまた狂気的なリズムのせいで1小節ごとに素早くピッキングする必要があり、見た目以上に難しい。この変拍子は最初と最後の滝にも影響しており、直線のせいで個数がわかりにくくかえってミスが出やすくなっている。
一方のTOXIC VIBRATION MAS-Gは、トータル1036ノーツの物量譜面。ギタフリに収録されているショート曲の中では、MODEL DD ULTIMATESのベースに次ぐノーツ数の多さを誇る。DDUは半分ロングのようなものなので、実質最多ノーツと言ってよい。蟹より速く駆け抜けたり伝説のポップンEASY譜面となったり、何かと話題に事欠かない曲だ。
The 4th KACの予選課題曲でもあり、期間中のエクセ達成者は私の知る限り4人だけ。これを多いと見るか少ないと見るかは見解が分かれるだろうが、超高速とまではいかない素直な直線オルタ系の中では、これだけ難しい譜面は珍しい。
開幕の3-3-2-3-3-2-…1-3-1-3-と、音に合わせて綺麗に切り替わる滝が最初にして最大の難所。Aメロは非常に素直ながら配置は地味に難しく、サビではRからYPに飛ぶ滝が連鎖の性を断ち切りにくる。間奏では5色に跨るノコギリ滝があり、イントロに並ぶ切り所となっている。ここを超えても容赦なくオルタが続き、最後の最後まで隙が無い。
体力の必要な譜面だが、全体を通して無理矢理な配置は見当たらず、演奏感のある屈指の良譜面だと思う。ギタフリで汗をかきたいあなたにはぴったりの一曲だ。
技と力の相反する特徴を持つ2曲の投げ合いとなった勝負から、つばぁ選手のリザルトがこちら。MODEL DD3では苦手を突かれたのか、多くのミスを出してしまった。
繰り返し譜面が急所に刺さった時の破壊力は本当に凄まじいので、バトルでは武器曲になりやすい。しかし正規の繰り返しを安定させるのは想像以上に難しいことであり、自分に刺さるリスクも0ではない。この譜面を選んだにるなっつ選手の、確固たる自信が見てとれる。
流石に確固たるリザルトである。自選のDD3はほぼ完璧に飼い馴らしている上、トキシックはSSで返した。つばぁ選手のトキシックも決して悪い出来ではないのに、正直相手が悪すぎた。エクセ達成者のうちの一人とはいえ、一発勝負でこれだけの安定感を見せてしまうのは、またもや暴力的すぎると言わざるをえない。
対戦相手をみじん切りにしながら、快進撃を続けるにるなっつ選手。次戦ではどんなリザルトを見せてくれるのか、本当に楽しみだ。また、大台に乗せてからこの試合を迎えてくれたつばぁ選手にも、健闘を労う言葉を送りたい。1000勝達成おめでとうございます。
ついにベスト4が出揃った。激戦を勝ち抜き、記念品ゲットを確定させた4人に、まずは祝福を。そして残り3試合、最高の勝負を見せてくれることを期待する。手にする色は、銅か、銀か、それとも金か。決戦の時は、すぐそこまで迫っている。
本大会のルールはこちら→第1回 GF Top 16’s Playoff ルール
本大会の試合結果はこちら→第1回 GF Top 16’s Playoff 試合結果
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