Playoff 準決勝第1試合:にるなっつ vs 雲風亭まっちゃん大将

現役最高の正規プレイヤーに挑むは、若手No.1の成長株!選曲はにるなっつ「MODEL DD10 MAS-G」に対して、雲風亭まっちゃん大将「under control MAS-G」!

今大会も残るは準決勝と決勝のみとなった。生き残った4人は正規最強、若手No.1、スキル全一、スキル全二と、錚々たるメンバーだ。どのような試合を見せてくれるのか、固唾を呑んで見守るばかりである。

MODEL DD10 MAS-Gがここでも選曲され、Eastern Lariatと並ぶ3回目の登場となった。もはや譜面について言葉で語ることもないが、発狂部分の画像をもう一度貼っておこう。

DD10

速い。そしてそれ以上に、長い。唯一無二の三連滝譜面はこれを好むプレイヤーにとっては最高の武器となるが、今回これを投げたのが「にるなっつ」だったことには個人的に驚いている。圧倒的地力を誇る彼の唯一の弱点と思われていたのが高速オルタだからだ。

DD10、R#1、over thereなど、高速オルタ系の譜面に関する彼の最近のリザルトから、苦手を克服したらしいことは伝わっていた。しかし、4枠しかない自選曲の中にあえてこれを含め、準決勝という大事な場面で選曲してくるとは夢にも思わなかった。対戦相手の雲風亭まっちゃん大将選手にとっても、予想外の選択だっただろう。

under control

一方の雲風亭まっちゃん大将選手が選んだのはunder control MAS-Gで、これもやや意外な選択だ。

前半は左側4色に跨る運指がメイン。左端から右端へ横断するスライド2色の直線が終わってからが本番で、左側の3色と右側2色を反復するような揺さぶりが始まる。BPM210と速く、3色混じりの滝でいちいちミスが出やすいのも厄介だ。

中盤のオルタ地帯も横に幅広く、その後からはさらにスライドの激しさが増す。5レーンになったことを存分に生かした配置であり、XG稼動当初から遊べた屈指の良譜面だ。

レベル8.50と控えめなこの曲がここで登場したのは、本大会の合計レベルの制限と、決勝では8台の曲は投げられないという縛りゆえだろう。また、自分よりも地力が上の相手に対しては、レベルが低めの曲で精度勝負に持ち込むのが常套手段でもある。

しかし同じような理由で選曲された「FIFTH GIG EXT-G」、「MODEL DD3 MAS-B」などに比べると、「under control MAS-G」はクセの無い譜面であり、パンチ力に欠けるのは否めない。低レベル枠としてこの曲を選んだことについては、雲風亭まっちゃん大将選手の経験の浅さが災いしてしまったという見方もできる。

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そんな対戦から、雲風亭まっちゃん大将選手のリザルトがこちら。いきなりのMODEL DD10でこの数字というのは決して悪くなく、高い地力を有していることが伝わってくるリザルトだ。またunder controlミス2も、そうそう出せるものではない。期待の若手としての実力の高さを、最後まで存分に見せてくれた。

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しかしながら、にるなっつ選手の高みにはまだ手が届かなかった。呼吸をするかのようにunder controlをフルコン。そしてDD10でミス18というのも立派な数字だが、それ以上にグレの少なさが目を引く。無理の無い範囲で右手が追いついていることの証明である。

無難に勝率を追い求めるなら、DD10以外にいくらでも選択肢があったはず。にも関わらず、あえて1枠をこの曲に割き、己の壁を乗り越えたことを力強くアピールしたにるなっつ選手。正面からこのゲームと闘っていくことを宣言するかのような意志の強さに、私は賞賛を贈りたい。

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そして、結果としては敗れた雲風亭まっちゃん大将選手だが、にるなっつ選手に対して最も少ない点差を記録し、試合を作ってみせた。現在進行形で成長中であり、その地力がトップ層に完全に並ぶ日もそう遠くはないだろう。次回大会以降の更なる活躍に、大いに期待したい。

13

1人目の決勝進出者として名乗りを上げたのは、にるなっつ選手!!

本大会のルールはこちら→第1回 GF Top16’s Playoff ルール

本大会の試合結果はこちら→第1回 GF Top 16’s Playoff 試合結果

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