Playoff 2回戦第1試合:雲風亭まっちゃん大将 vs 栗坊

お待たせしました、2回戦スタートです!初戦の選曲は、雲風亭まっちゃん大将「Sonne MAS-B」に対し、栗坊「FIFTH GIG EXT-G」!

しばしの休息を経て、緊迫の試合の再開だ。2回戦の先陣を切って登場するのは、雲風亭まっちゃん大将選手。1回戦に引き続き、トップバッターとして試合に臨んだ。

迎え撃つはミスターギターフリークス、栗坊選手。BEMANIシリーズ最初の公式大会であるトプラン決定戦2006で3位に入賞して以来、10年に渡ってギタフリの最前線で戦い続けてきたベテランは、新鋭の勢いを止めることができるのか。

まずは、それぞれが選んだ譜面の解説をさせていただこうと思う。栗坊選手の選曲したFIFTH GIG EXT-Gは、初出時のレベルが何と7.70。しかしながら、1人目のフルコン達成者が出るまでに1年以上の時間を要したという詐欺譜面だ。

ぎぐ

この曲のBPMは120。滝は三連符に相当する速さなので、16分換算ではBPM180。また、運指の難しい部分は16分音符でありBPM120相当。滝も運指も、ランカーなら造作もなく捌ける速さであり、警戒に値しない数値である。

しかし実際にプレーしてみると、この譜面には無数の切り所があることに気づく。まず、開幕から配置が自由すぎてビビる。しかもよく見ると、何の前触れもなく一瞬だけノーツの間隔が狭い。ここでまずグッドが出て、精神的に揺さぶりをかけられる。

次に、16分からいきなり24分に切り替わるオルタ。しかも個数が3-5-4-1である。ここまで初見でノーミスで切り抜けることができれば、既に相当上手い。

その次が最大の難所。一見するとただ長いだけの滝だが、個数が変態的すぎる。8-6-4-4-3-5-6-4-4-5-6-4-3-5-4-4-4-4-3である。しかもこの個数である必然性が全く無く、機械的に目押しするしかないのが厄介だ。

滝を抜けても、特に理由の無い理不尽な配置がプレイヤーを襲う。ニギニギ&ノコギリ地帯はただただダラダラと長く、しれっと裏表が逆になる。その後の2連滝は普通の2連滝なのだが、ここまでの変態譜面で疑心暗鬼になっているため、心理的に切り替えが遅れる。そして「あぁ、2連滝か」と安心した瞬間に、何故かYのノーツだけ3個降ってくるのだ。

ラスト10ノーツの配置といい、人をおちょくるのもたいがいにして欲しいと言いたい。発狂と呼べる難所は無いので対策すれば安定するが、いかに地力が高くともこの譜面を初見で弾きこなすのは困難であり、奇襲にはうってつけの一曲だ。

ぞんね

一方、Sonne MAS-Bの譜面がこちら。こちらは複色混じりの2連が主体の真面目な譜面で、ところどころに16分運指の切り所がある。難所を繋ぎきった上で凡ミスも抑えるとなると相当の集中力が必要であり、A.DOGMAのベースと同様に持久力を要する。

ノーツ数が多く、緩めの立ち上がりから徐々に切り所が増え、中盤から後半にかけて難所が散在し、ラストはちょっぴり難度が跳ね上がるという、王道をいく全体難譜面だ。

くりさん

そんな二人の対戦から、まずは栗坊選手のリザルトを紹介する。FIFTH GIGではグレ4ミス2と、ほぼ完璧に対策を練ってきたことが伺えるが、バトルにおいてフルコンと1切りの得点差はかなり大きい。これが戦況に与えた影響に注目だ。

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一方、雲風亭まっちゃん大将選手のリザルトがこちら。やはりFIFTH GIGには苦戦したようで、栗坊選手の作戦がハマった。しかし苦しみながらもグレで繋いで何とかしのぎ、自選のSonneではミス4と、仕上がった腕前を披露。リザルト上は実力伯仲している。

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気になる対戦結果は、ご覧の通り。FIFTH GIGでの1ミスが大きく響き、また自選曲のコンボ重視で大差をつけにいった雲風亭まっちゃん大将選手の作戦も功を奏する形となった。

栗坊選手がもし自選曲をフルコンできていれば、フルコンボーナスやワイリングボーナスも含め、得点は約6万点伸びていた計算になる。紙一重の差で勝利をものにできていたはずであり、まさに1ミスが命取りの好試合であった。

9

準決勝一番乗りを果たしたのは、雲風亭まっちゃん大将選手!!

本大会のルールはこちら→第1回 GF Top 16s Playoff ルール

本大会の試合結果はこちら→第1回 GF Top 16’s Playoff 試合結果

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